2018年3月20日 17:04   カテゴリ: 片山和也の生産財マーケティングの視点     

    今、高級車メーカーのフェラーリが絶好調なのだそうです。

    フェラーリはイタリアの大衆車メーカー、フィアットの傘下だったわけですが、一昨年の1月にそこから分離・独立して現在に至ります。

    ちなみに高級車やスポーツカーメーカーというのは、その大半が大衆車メーカーの傘下にあります。

    例えばロールスロイスの高級車部門はBMWの傘下ですし、ランボルギーニはフォルクスワーゲンの傘下です。ポルシェもフォルクスワーゲングループですし、ジャガーもインド・タタ自動車の傘下です。アストン・マーチンもかつてはフォードの傘下にありました。
    狼やトラ、あるいはライオンや鷹など、動物の世界でも「強い」とされている動物ほど絶滅危惧種になってしまう、のと似ていると私は思うわけですが、高級車は必需品でないだけに景気の波を受けやすく経営の永続が難しいわけです。

    そうした中、フェラーリはフィアットから独立し、現在は業績も絶好調とのこと。
    その理由はなぜなのか?

    私は一言で言って「バブル」だと思います。

    株高バブルで資金を手にした人たちがいる結果、フェラーリの様な高級車が売れている、と捉えているのは私だけでしょうか。

    例えばEVで著名なテスラも一種のバブルでしょう。創業してから一度も黒字になったことがありませんが、時価総額ではいまやGMを抜いています。
    金利がマイナスで世界中に資金がだぶついている結果、こうした次世代銘柄の会社に資金が集まっているわけで、これも見方によってはバブルです。またテスラだけでなく、大赤字にも関わらず市場から莫大な資金を集めている新興企業が、数えきれないほどたくさんあります。

    こうした新興企業の信用が崩壊し、バブル崩壊に至ったのが2000年のITバブル崩壊です。

    今回のバブルはITバブルだけでなく、史上最高額の“ものづくり補助金”など「補助金バブル」もあります。2010年に家電エコポイントバブルが弾け、液晶不況に突入した際に生産財業界も大きな影響を受けましたが、今回は前回のITバブル崩壊と、液晶バブル崩壊を足し合わせた様な手ひどいバブル崩壊が生産財業界を襲う、と考え、かつ備えておくことが、今の経営者の最大の仕事だと私は思います。

    では、最大の不況対策とは何か?

    それは「取引先に依存しない」ことです。言い換えれば確固たる自社のビジネスモデルを築き上げる、ということです。
    そうして点で、日経トップリーダー3月号に興味深い特集がされていました。その特集とは「取引先の見切り方」というテーマです。

    この特集の中で取り上げられていたのが、船井総研 ファクトリービジネス研究会 部品加工業・セットメーカー経営部会の会員企業でもある、群馬県高崎市の群協製作所(従業員48名)です。
    同社の最初の主力商品は継手でした。ところが継手は需要が減少したこともあり、安値が定着して儲からない製品になってしまいました。そこで継手より高く売れる成長分野の製品を見つけ、その新たな製品の販売に力を入れます。
    その中で、顧客ごとの利益率をチェックし、儲かっていない先については値上げの申し入れを行いました。値上げの申し入れをすると、多くの場合、取引先から切られてしまいます。

    ですから、群協製作所は新規開拓に力を入れました。
    同社は新規開拓の成果もあり、ここ5年間で売上を4億2000万円から6億3000万円に伸ばしました。かつ、従業員48名の町工場であるにも関わらず、全国に4000社以上の顧客を有しています。
    この様に、継続的な新規開拓が行えているからこそ、同社は値上げのお願いができるわけです。

    群協製作所ではこうした一連の取組みにより、わずか2~3%にすぎなかった営業利益が、現在では15%程度にまで向上しています。

    こうした新規開拓を継続的に行える「仕組み」のことを、ビジネスモデルといいます。
    私が考えるに、ビジネスモデルには次の2段階があると思います。

    第1段階:自社の強みを見つける段階
    第2段階:自社の強みを前面に伸ばして儲ける段階

    生産財業界は市場からの情報が全てです。ビジネスモデルとは、顧客はもちろんのこと、市場からのニーズ、情報、特に自社製品のヒントになる様な「お宝情報」が自社の命運を決します。

    群協製作所様の場合も、市場の「お宝情報」をもとに新たな製品をつくり、それを継手に変わる次のビジネスに伸ばすことができたからこそ、売上と利益を増やし、特定顧客・業界に依存しないビジネスモデルをつくることができたのです。

    そして今回、群協製作所の遠山社長をお招きし、同社の取組みについてご講演いただく経営セミナーを企画いたしました。本経営セミナーの詳細は下記の通りとなっています。
    またとない貴重な機会かと思いますので、ぜひご参加をご検討いただければと思います。

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    セミナーを開催いたします!!
    特別ゲスト:株式会社群協製作所 遠山 昇 様
    機械部品製造業「社長の仕事」、人を増やさず利益を増やす方法

    <日程・場所>
    ◆4月11日(水)船井総合研究所 五反田オフィス
    <時間>
    ◆13:00~17:00(受付12:30)

    ↓↓↓セミナーの詳細・お申込みはこちら
    http://www.funaisoken.co.jp/material/factory-business/030191_lp.html

    経営者の方限定、先着25名様限定のセミナーです。
    機械部品・要素・材料メーカー生産性向上セミナー
    <プログラム>

    ◆第1講座:残業無しで売上を伸ばす我が社の超効率経営の秘密
    ・なぜ残業無しで3年間で年商4億2000万円から6億3000万円に伸びたのか?
    ・外勤1名・内勤6名のセールスで全国4000社の顧客を維持する超効率経営
    ・真の働き方改革とは、労働時間を減らして利益を増やすこと!

    【講師】株式会社群協製作所 代表取締役 遠山 昇様
    ◆第2講座:
    生産財業界は営業のデジタル化で儲けなさい!!
    ・人に頼らず新規営業案件を増やす、マーケティング・オートメーション
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    ・最小限の営業人員で最大限の成果を出す、マーケティング・オートメーション

    【講師】カイロスマーケティング株式会社
    ◆第3講座:
    人を増やさず利益を増やす、ビジネスモデルのつくり方

    ・人は増やさず、付加価値率10ポイントアップを目標とするビジネスモデル
    ・IoT・AI関連市場等、成長市場・優良顧客にアプローチできるビジネスモデル
    ・成熟業界でも社員を前向きにし、組織を活性化させるビジネスモデル

    【講師】 株式会社船井総合研究所
    上席コンサルタント 片山 和也/外山 智大
    ◆第4講座:
    明日からすぐに取り組んでいただきたいこと
    ・いつまで続く現在の活況?この次の不況に備えておくべきこと
    ・社員を1名も増やさず、新たなビジネスモデルを構築する方法
    【講師】株式会社 船井総合研究所
    上席コンサルタント 片山 和也

    <費用>
    一般企業:30,000円(税抜)/ 会員企業:24,000円(税抜)

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    http://www.funaisoken.co.jp/material/factory-business/030191_lp.html




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